Chugoku Ryori Masuki | Hiroshima, Japan 広島「中国料理MASUKI」2020/05/06
旬の食材を生かした、才気溢れるイノベーティブ中華料理。
河豚の白子の唐辛子煮込みは、アヒージョ風に仕上がっているが、唐辛子の辛味を強調することなく、独特の爽やかな香りを活かすことに成功している。個人的に、唐辛子の魅力は辛味ではなく香りにあると思っているので、この活かし方は嬉しい。
平目とハンバーグを一緒に盛り付け、コラトゥーラのソースを添えた一品も、出色。広東料理や福建料理の流れを感じさせつつ、どこかコラトゥーラを使うイタリア料理や肉と魚を合わせるカタルーニャ料理の気配も漂わせる。
更に印象に残ったのが、酢豚。バラ肉だと思われるが、表面をカリカリに揚げつつ、中は脂身をジューシーに仕上げている。これほど食感のコントラストがダイナミックな酢豚は初めて。味付けも、日本風のケチャップを使った甘酢餡が好みでない私にとって、申し分ない。
わざわざ広島まで食べに行く価値がある、独創的な一軒。
ノレソレ(アナゴの稚魚)、紹興酒と卵黄のソース
鮪、木の芽のソース
蛍烏賊の粽
チャーシュー
河豚の白子の唐辛子煮込み
甘鯛、蕗の薹のソース
アオザメのフカヒレ
酢豚
平目とハンバーグ、コラトゥーラのソース
炒飯
杏仁豆腐
訪問:2020年3月
INFO
〒732-0828 広島県広島市南区京橋町6−8 藤多ビル 2階
「中国料理 MASUKI」