Embla | Melbourne, Australia2017/04/07
地元ガイド「Time Out Melbourne」で2016年最優秀レストランに輝いたレストラン。「Good Food Guide」では、One Hat(一つ星相当)を獲得。
店の佇まいは、お洒落なバー。ファインダイニングに匹敵する料理が食べられる店には一見思えない。夜は予約不可なので、早い時間から混み合い、時間帯によっては外に待つ人が溢れるくらい、大人気。
9時頃訪問したが、ちょうど一回転目と二回転目の切れ目、かつ二人だったからか、たまたまキッチンの目の前のカウンターに座ることが出来た。
さすが数々の賞を獲得しているだけあって、料理はどれもシンプルながら完成度が高く、心の底から美味しいと思えるものばかり。地元にあったら間違いなくリピーターになってしまいそう。日本でいうと、高級割烹顔負けの料理を供する庶民的な居酒屋、と言ったところか。
混み合うのは難点だが、逆に前々から予約する必要もないので、ふと思い立って美味しいものを食べたい時に便利。営業時間も長く、使い勝手が良い。メルボルンでお勧めの一軒。
Our Sourdough, creme fraiche
自家製天然酵母パン、クレーム・フレーシュ:北欧の上質な天然酵母パンを思わせる酸味が出色。日本人の好みに合わないのか、日本ではなかなかこの方向性のパンにありつけないのが残念。
Whipped cod roe, herbs de provence
鱈の卵のホイップ、エルブ・ド・プロヴァンス:ピタブレッドに載せて頂く。
Stracciatella, anchovy, basil, preserved zucchini
ストラッチャテッラ、アンチョビ、バジル、ズッキーニのピクルス:ズッキーニの酸味が効果的で、食が進む。
Raw beef, shiitake, garum, mustard greens
牛肉のタルタル、椎茸、ガルム、マスタードグリーン:さいの目切りにした牛肉と和えたのは、同じくらいのサイズに切ったコールラビ。炭の中に皮ごと埋めて焼いたものだそうで、甘く香り高い。牛肉と絡んでも負けない存在感があり、出色の一品。
Pipis, serrano, basil: Garlic and basil, hamon serrano butter
ピピ貝、セラーノ、バジル:オーストラリア名物ピピ貝のニンニクとバジル炒め。ハモンセラーノ入りバターを使っているそう。ピピ貝のむちむちした食感がたまらない。
Pine mushrooms, rosemary, soured buttermilk
アカハツタケ、ローズマリー、酸化させたバターミルク:英語でpine mushroomというと一般的に松茸のことを指すが、明らかに形が違うので調べてみると、アカハツタケだそう。オーストラリアの初秋の味覚を満喫。
Black angus flank, tarragon salsa verde
ブラック・アンガス牛のフランクステーキ、タラゴンのサルサ・ヴェルデ:上質な赤身肉の旨味が素晴らしい。酸味のあるソースとの相性もぴったり。既にお腹いっぱいにもかかわらず、脂が少ないので予想外に食べられてしまう。