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NORTH AMERICAFOOD

Sushi Sho | Honolulu, Hawaii2020/03/30

日本に住む日本人が海外まで旅してわざわざ訪れる価値のある鮨屋は一握りしかないが、その筆頭に位置するのがホノルルの「すし匠」。今回のハワイ滞在中にキャンセル待ちに成功し、約4年前以来、二度目の訪問が叶った。

海洋資源の枯渇が懸念されているとはいえ、日本の魚介の質は、世界の中でも抜きん出ている。その時々の最高の食材を入手することができる鮨屋は、如何にその持ち味を邪魔しないように活かすかというベクトルで考えることになる。それに対して、ハワイやアメリカ本土の魚介は、そのままでは日本の魚介と比べると見劣りするものが大半を占める。よって、足りない部分を補うというベクトルの仕事が必要となる。

中澤さんは、ハワイやアメリカ本土の魚介と徹底的に向き合い、如何にひとつの料理として成立させるかを考え抜いている。そのために、四谷時代から有名だった熟成だけでなく、熟鮨という原点に立ち戻った発酵、調味料、スモーク、複数の食材の掛け合わせなど、ありとあらゆる手段を駆使している。その結果、世界でもここでしか食べられない、唯一無二の料理が成立している。インスピレーションを求めて日本に食べ歩きに来る海外のトップシェフが後をたたないが、母国に戻った際に参考になるかどうかという観点では、日本の鮨屋や割烹に行くよりも、ハワイの「すし匠」に行った方が、遥かに勉強になると思う。

単純に美味しい鮨を食べたいだけであれば、日本国内で事足りる。ただ、美味しいのは大前提として、どう美味しくするかという料理人の技術とその背後にある哲学や信念も一緒に味わいたい方は、当店で食べるためだけにハワイに来る価値があると断言する。世界にもっと知られて然るべき、名店。

ワシントン州産至極オイスターの煮浸し

椰子の木の芯のガリ

ポキ:
オナガの昆布締め、マカデミア醤油
アヒ、昆布醤油、辛子
バナナの葉でスモークしたアラスカ産カッパーリバーサーモン

槍烏賊の印籠

コナ産鮑とパールハーバー産クレソンの土佐酢和え

アラスカ産ボタンエビの昆布締め

サンタバーバラ産ウニ、モロカイ島産海藻

鮪の赤身の漬け

ラウラウ
サーモン、蒸したアカマンボウの頬肉、土佐酢のジュレ、アスパラガスのソース。

ダンジネスクラブのおぼろ和え

酔っ払いロブスター
メイン州産ロブスターの紹興酒漬け。

鮪のヒレ下

サンディエゴ産イワシの酢締めとハワイ産野菜の磯辺巻き

チェリーストーンクラムの出汁で蒸したコナ産鮑、肝添え

ハワイ産タロイモの胡麻豆腐、アラスカ産ニシンの卵の漬け

蒸したサンタバーバラ産ウニ

チェリートマトのピクルス

赤マンボウのハラスの酒粕味噌焼き、フィンガーライム、カラマンシー胡椒

ホワイトサーモン、ニシンの卵、ウニの松前漬け

熟成させたトロ

おはぎ
鮪の中落ち、皮ぎし、マウイオニオン、沢庵、マカデミアナッツ。

ハワイ産胡瓜の麹漬け

炊いた西海岸産鱈

シャリチー
いぶりがっこ、シャリの麹漬け。

ロックフィッシュ(イサキ)の昆布締め

ホワイトサーモン

熟成させた鰤の漬け

モイの飯寿司

チェリーストーンクラム

ボストン産煮帆立

ボストン産鮟肝、椰子の木の芯の奈良漬け

カンヌキ

金目鯛の皮の炙り

アロハロール
青パパイヤの干瓢巻き、豆腐の揚げ。

クラムスープの出汁巻き
タロイモとモロカイ産エビ入り玉子焼き

ハワイ産鮪の出汁

デザートは、マンゴーシャーベット、モロカイ産塩ミルクのアイスクリーム、パイナップルのアイスクリーム、葛切りの4種類から選択。

葛切り

モロカイ産塩のアイスクリーム、ブラウンシュガーの黒蜜

訪問:2020年3月

https://www.ritzcarlton.com/en/hotels/hawaii/waikiki/dining/sushi-sho